プール紹介記事 (簡易版)
概要
この記事では、ドラフトのカードプールがどういった意図でデザインされているのかを解説していきます。
言うなれば、骨格だけ解説したデザイナーズノートみたいなものと思って下さい。
「ドラフトを遊ぶにあたり、基本的な考え方を知りたい」
「自分たちのグループ用のドラフトプールを作るための参考資料が欲しい」
という方には、多少なりとも参考になるかと思います。
メインモンスター
下級モンスター
採用基準は、「単体性能」「サポートカードの豊富さ」「他のカードをサポートする性能」の総合評価
上級モンスター
採用基準は「デッキを寄せてまで出す価値があること」
使用者が限られるため、後半のピックでも強力な切り札が手に入る可能性も
- 自力で特殊召喚可能な例:《ゴッドフェニックス・ギア・フリード》
- それ以外の例:《巨神竜フェルグラント》
Pモンスター
採用基準は「Pデッキ以外でも使い道があるカード」、または「Pデッキのキーカード」のどちらかであること。他にもサポートカードを採用
- Pデッキ以外でも使える例:《エキセントリック・デーモン》
- Pデッキのキーカードの例:《カラテ魂 KURO-OBI》
- サポートカードの例:《軌跡の魔術師》
エクストラモンスター
融合モンスター
採用基準は「素材指定がある程度緩く、デッキを寄せてまで出す価値があること」
親子カードとして投入されている
S・Xモンスター
採用基準は「素材指定が緩く、一定水準の攻撃力や、使い勝手の良い効果を持つこと」
シンクロは幅広いレベルを採用。エクシーズはランク4中心に採用
- シンクロの代表例:《瑚之龍》、《灼銀の機竜》
- エクシーズの代表例:《鳥銃士カステル》、《キングレムリン》
リンク
リンク2・3の採用基準は「素材指定が緩く、戦術の柔軟性を引き上げられること」
リンク4の採用基準は「トークン主体のデッキのフィニッシャーとなること」
- リンク2の代表例:《崔嵬の地霊使いアウス》
- リンク3の代表例:《天威の龍拳聖》
- リンク4の代表例:《破械雙王神ライゴウ》
魔法・罠
妨害系魔法・罠
ロングゲームが想定されるため、ボード・アドバンテージや妨害の継続力が重視される
- 例:《聖なるバリア -ミラーフォース-》、《くず鉄のかかし》
補助系魔法・罠
汎用的な補助カードから、特定の戦術の中核をなすカードまで幅広く採用
- あらゆるモンスターを補助する例:《ガーディアンの力》
- 特定の召喚法を補助する例:《ふわんだりぃずと未知の風》
- 特定の種族等を補助する例:《竜の渓谷》
採用されにくいカードについて
単体でオーバーパワーなカードや、ドラフトの仕様に噛み合わないカードは採用されない
- ロングゲームで強すぎるカードの例:《 H・C サウザンド・ブレード》
- 決定力が高すぎるカードの例:《ダーク・アームド・ドラゴン》
- 制圧力が高すぎるカードの例:《炎斬機ファイナルシグマ》
- 性能のブレが極端なカードの例:《紅蓮魔獣 ダ・イーザ》
- サポート対象が狭すぎるカードの例:儀式モンスター、儀式魔法全般
終わりに
現在の我々のドラフトプールの傾向・採用基準について、一通り紹介させて頂きました。
上記の内容は、我々が4年以上ドラフトを遊んできた経験の中で培ってきたノウハウです。
ドラフトで遊ぶ時の、ピックの方針やデッキの組み方の参考として、そして新しいプールを作る時の比較対象として、少なからず役立つはずです。
より詳しい説明を読みたい方はこちらをご覧ください。
この記事を通じて、少しでもドラフトへの興味を抱いてくれたなら幸いです。
【ライター情報】
闇のオタクで心を惑わす。悪魔族ではかなりのレアカード。南極在住。
好きなプール内カード:《妖精伝姫-ラチカ》